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なにもない週末

報われた朝だ。深く、呼吸する。ただの、土曜日。世界の外側に、いるみたい。孤独は感じない。ただ、自分でいる。何をしよう。空気と、友だちになる。誰のことも、気にしない。部屋が、世界にかわる。いつも通りの太陽。わたしが、いる。今日は、それでいい。
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金曜日

ようやく1週間。何もない週末。いつもの帰り道で、鏡をのぞく。無機質な顔がいた。時刻表通りの、電車みたい。
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反動

いつだったか、好きな作家が言っていた。「善を持つ人ほど、悪を持っているものだ」そうなら、いい。わたしの中には…
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トカゲの尻尾

ちぎれた日。痛みは、なかった。置いてきたはずのそれが、まだ、動いている。気づかないふりで、通り過ぎる。きみが、拾えばいい。
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どこまで行ったら

沈みたい。深く。深く。気泡が遠のいていく…光が、途切れる。誰の手も、触れない。深く。深く。潜れば、自分に戻れるだろうか。
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透き通る、虹 ー夏の雨②

今でも、夕立が好きだ。子どもの頃、外遊びの途中で雨に打たれた。友人と、笑いながら叫んだ。濡れた身体を、母が迎える。笑い声が、広がる。虹が、透き通っている。雨の音は、変わらない。今でも、夕立が好きだ。
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夕立のダンス ー夏の雨①

子どもの頃、夏の夕立が好きだった。強い雨。雷の音。どんどん、自分の輪郭が薄くなっていく。わくわくしていた。雨が弾いて、生き物たちがざわめく。その音に、酔いしれていた。気づけば、ただ、そこにあった。音だけが、残っていた。ただ、生きていた。
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少しだけ、儚い日

人と話したあと、たまに自分が、少しだけ減った気分になる。中身が外に出ていったみたいに、少し空っぽになる。金曜日。帰りの電車に揺られながら、どこにも居場所のない自分がいた。さっきまでここにいたはずの自分が、どこかに行ってしまったようだった。今...
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雨に溶ける

自分の評価は、自分でする。そう思いながらも、人から言われたことが消えない日。どんなに流していても、ふと気づけば、自分が見つからない。わたしは大丈夫。いや、そうかも知れない。でも、やっぱり違う。その揺らぎに耐えられなくなったとき、ふっと、自分...
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白銀の世界に、静かに立っていた  ー旅シリーズ②

昔、小説で読んだことのある、錦繍の蔵王。キュンパスの存在を知ったその日、ずっと憧れていたその地に吸い込まれるように、チケットを購入した。胸が、小さく音を立てた。旅の始まりは期待と嬉しさに満ちている。蔵王温泉。天気は曇、そして少しの雪。雪とい...