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砂漠に立つ

遠くに蜃気楼が広がるミイラが横たわっているわたしは抜け殻みたいに力が入らない目眩なのか 無気力なのか思考が回らないこの手も 足も わたしのものなのだろうか砂の山は果てしなく続く隠れる場所もない砂を握りしめる熱い砂が 手からこぼれ落ちていくこ...
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強くて儚い

透き通った瞳 唇 肌きみが髪を振るたびにわたしの目は誘われるきみの口角が上がるたび わたしの心は停止する触れられそうで 遠い掴んだ瞬間 消えてしまう初めて出会う 天使強くて 儚い
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時間

まとまった時間が欲しい。つい、思ってしまう。そんな時間、永遠に来ないのは分かっているけれど。リタイヤ後は、時間を持て余すだろう。でもこれは、今しかできないことをやるための時間についてだ。本当は…知っている。隙間時間でもできる。でもそうじゃな...
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朝目覚めたら、脚にウロコが生えていた。私は急いで浜辺へ走る。そこにはウミガメが待っていて、誘われるまま海中へと潜った。海水の温度は程よくて、体温より少しだけ低い。水の動きが心地よくて、肌や髪の毛を撫でてくれる。コポコポという空気の音が耳心地...
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病院の窓

高校時代、網膜剥離の手術で2週間ほど入院したことがある。友人や親戚がお見舞いに来て、家を恋しがっていたわたしに笑顔をもたらしてくれた。それでも1日も早く帰りたくて、予定より退院を早めてもらった。帰宅して、一番仲の良かった友人にいの一番に電話...
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こおる

マイナス200度のナイフでズタズタにするわたしのこころは痛くない血ならとっくに冷え切っている氷の世界でわたしは一息ついたふと、空を見上げる固く閉ざされた雲からは薄暗い光が反射する虚ろな瞳からは何も滲まないミシミシという音だけが聴こえるあんな...
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どこかで

この風は、どこから来たのだろ。世界の何処かで、誰かが木の枝を揺らしたのかもしれない。この悲しみは、何処から来たのだろう。遠い昔、一人海を見つめていた人が流した涙かも知れない。潮風が、わたしの頬を撫でる。鼻の奥が、ツンとした。
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劣等感

まるで真夜中の蚊みたい払っても払っても纏わりつく身体に停まった瞬間に叩くそれでも少しは皮膚が腫れてしまう消えるには時間がいる
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海底

わたしは海中にいる。 空気が海面に上がっていく音が聞こえる。 小さな魚が近づく。 胴体を横切る青いラインが、光を浴びて透き通っている。 魚に誘われるまま、海底へ沈んでいく。 何も聞こえない世界で、わたしは海に溶け込んだ。 […]

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遠く

遠く流れていく瞳指先わたしの…手を伸ばしても届かない胴体だけが取り残されて脈を打つ足が砂に取られて動けないもがくほど、沈んでいく上気した頬転がるような笑い声微かに思い出すもう、戻らない